木簡庫　奈良文化財研究所:詳細

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■詳細

URL		https://mokkanko.nabunken.go.jp/ja/MK036201000023
木簡番号		23
本文		養父田□〔次ヵ〕万呂十一貫○／欠一二文∥
寸法(mm)	縦	262
	横	35
	厚さ	5
型式番号		033
出典		但馬集成22頁-(127),木研36-201頁-(23)(但馬木-23)
文字説明
形状		上削り､下削り､左削り､右削り｡
樹種		檜
木取り		板目
遺跡名		但馬国分寺〈KS5B区〉
所在地		兵庫県豊岡市日高町(旧城崎郡日高町)国分寺字堂ノ前
調査主体		日高町教育委員会
発掘次数		5
遺構番号		SD01
地区名		MK036201
内容分類		付札?
国郡郷里
人名		養父田(次)万呂
和暦
西暦
木簡説明		上端切断後粗い削り、下端・左右両辺削り。檜・板目。銭の付札。11貫文すなわち11束の緡銭（１万１千枚）に、「欠一二文」とあることから12文不足があることを記す。『続日本紀』によると、但馬国は養老６年（722）９月にみえる調銭輸納国には含まれておらず（同月庚寅条）、「十一貫」は養物銭とも異なるため、この木簡は調庸物付札とはみなしがたい。あるいは知識銭に付された付札の可能性がある。知識銭の事例は、西隆寺跡出土木簡（35～45号）にみえるほか（西隆寺跡調査委員会『西隆寺発掘調査報告書』1976年）、竹内理三「布施物」「上代に於ける知識に就いて」に整理されている（いずれも『奈良時代に於ける寺院経済の研究』竹内理三著作集第１巻、角川書店、1998年。初出1932・1931年）。国分寺・国分尼寺への知識施入は、天平勝宝元年（749）５月から宝亀８年（777）９月までに９例知られ、米・稲の事例が多いが、財物貢献に多く銭がみられる（米田雄介「八世紀の在地とその支配形態」『郡司の研究』法政大学出版局、1976年）。養父氏は不詳。養父郡の地名にもとづく氏族か。本木簡の「養父田次万呂」のほかに例をみない。

■研究文献情報

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研究文献