Q.これまでの「木簡データベース」、「木簡画像データベース・木簡字典」との違いはなんですか。
A.本システムは既存の「木簡データベース」と「木簡画像データベース・木簡字典」を統合したものです。
これまであった、木簡の情報をさがす「木簡データベース」と、木簡に記載された文字画像をさがす「木簡画像データベース・木簡字典」を一つの画面で検索できるようにし、利便性の向上を図った統合データベースです。
詳しくは、「木簡庫とは」をご覧下さい。
Q.なぜ奈良文化財研究所で木簡に関するデータベースを公開しているのでしょうか。
A.奈良文化財研究所は、日本で最も多くの木簡を調査・保管する機関で、日本の出土文字資料研究のナショナルセンターとしての機能を担い、さまざまな文化財情報のデータベースを公開しています。
木簡については、その情報集約と公開の必要性から、1980年代よりデータベースを構築し、1999年に「木簡データベース」として公開しました。
その後、2003年からは科学研究費補助金により「木簡画像データベース・木簡字典」、「木簡・くずし字解読システム-MOJIZO-」などを構築し、木簡情報を提供してきました。
詳しくは、「木簡庫とは」をご覧下さい。
今回、これまでの研究成果をいかし、データや機能の集約をめざし、統合データベースとして新たに構築し、公開しました。
Q.このデータベースの特徴は何でしょうか。
A.日本唯一の木簡を検索するシステムで、日本全国の木簡情報が集約されています。木簡に関する情報で気になることがありましたら、まず「すべて」で検索してみてください。
Q.どういった木簡が収録されていますか。
A.奈良文化財研究所が調査・保管する木簡だけでなく、木簡学会のご協力を得て、『木簡研究』で紹介されている全国各地から出土した、古代から近代までの木簡も収録しています。
また、出土物ではありませんが、正倉院に残されている伝世木簡なども収録しています。
Q.収録している木簡数はおよそどのくらいでしょうか。
A.日本全国の木簡約53,000点を収録しています(2018年3月現在)。木簡の出土事例は日々増えており、定期的にデータを更新・追加しています。詳しくはトップページの「登録点数」をご覧ください。
Q.収録している木簡画像数はおよそどのくらいでしょうか。
A.木簡画像は、旧「木簡データベース」と旧「木簡画像データベース・木簡字典」に収録されていた画像が2種類収録されています。
旧「木簡データベース」:約35,000点(モノクロ)
旧「木簡画像データベース・木簡字典」:木簡約14,000点(表裏別)、文字画像数約100,000点(カラー、モノクロ、赤外線、記帳画像)
*2018年3月現在
画像データの更新・追加も継続して行っています。詳しくはトップページの「お知らせ」一覧での更新情報をご覧ください。
Q.木簡によって閲覧できる画像枚数に違いがありますが、なぜですか?
A.木簡画像は、基本的に、モノクロ、カラー、赤外線画像、記帳ノートの画像を、それぞれ複数枚表示できるようになっていますが、木簡によって、収録枚数が異なるため、閲覧できる画像数にも違いがあります。
画像データの更新・追加も継続しております。詳しくはトップページの「お知らせ」一覧での更新情報をご覧ください。
Q.意味検索にはどのくらいのデータが収録されているのでしょうか。
A.データ数は旧「木簡字典」に搭載されている木簡のうち、約1200点の木簡(2016年2月現在)となっております。
分類階層は主に3階層で、大分類;40、中分類;80、小分類79種類となっております。
Q.「すべて」はどのような項目が含まれていますか。
A.項目検索に表示されているすべての項目が検索対象となります。
Q.「本文」では何が検索できますか。
A.木簡に記載されている木簡の文字(読み)が検索対象となります。
Q.「文字画像をさがす」の「画像から」検索はなぜMOJIZOへリンクされているのですか。
A.「木簡・くずし字解読システム―MOJIZO―」は、奈良文化財研究所と東京大学史料編纂所が共同で開発した、画像から検索する〈画像引き〉文字画像データベースで、本データベースとは別のシステム(サイト)として運営されています。このため、今はリンク形式になっています。
MOJIZOでは、検索対象の画像を解析し、奈良文化財研究所が蓄積する木簡の字形・字体と、東京大学史料編纂所が集める古文書・古記録・典籍類の字形・字体のそれぞれから、類似する文字画像を表示します。(詳しくはこちら)
システム上、別々に運用しているため、木簡の情報を総合的に収集する場合、有効な手段となると思いますので、ぜひご活用ください。
Q.「本文」検索と「意味検索」、文字画像をさがすの「テキスト」から検索の結果数が異なりますが、なぜですか?
A.「本文」検索では、本文にその文字列があればヒットします。一方、「意味検索」や文字画像をさがすの「テキスト」からの検索は、当該木簡や文字列部分の画像データが収録されていない場合があるため(画像データが収録されているのは、奈良文化財研究所で調査・保管している木簡が大部分です)、木簡の本文にその文字列があっても、ヒットしません。
このため、ヒット件数が異なる場合がありますので、ご留意ください。
Q.結果一覧画面に表示される「テキスト一覧表示」のデータ数と「画像一覧表示」で表示される画像の数が異なるのですが、なぜでしょうか。
A.「画像一覧表示」のヒット数は「文字画像をさがす」の「テキスト」から検索した場合と同じです。上記理由と同様に、画像データのもととなるデータに限りがあるため、木簡の本文にその文字列があっても、ヒットしません。このため、検索結果数が異なります。
Q.同じキーワードでも項目検索と「すべて」で結果数が異なりますが、なぜでしょうか。
A.検索対象が異なるためです。例えば、「すべて」検索で「大和」を入力して検索した場合、詳細画面のすべての項目に「大和」が含まれていればヒットしますが、項目検索の「国名」で「大和」を指定した場合、詳細画面の国郡郷里欄に「大和」が含まれているデータのみを表示します。
Q.結果一覧の本文欄に「○」や「→」などの記号が多く表示されます。文字化けでしょうか。
A.本文欄の記号は、文字化けではありません。それぞれの記号の意味については、詳しくは凡例をご覧下さい。釈文の表記は原則として常用字体に改めました。
また、表示できない文字については「〓」で示しました。「〓」については、当該木簡詳細画面の「文字説明」欄に字形の説明があります(一部、字形の説明がないものもあります)。
Q.大変文字の読みにくい画像が多いのですが、きれいに見える画像はありませんか?
A.木簡は、劣化・破損などにより、文字の解読が難しい場合があります。画像については、デジタル撮影による高解像度データへの更新・追加を随時行っていますが、まだ低解像度のものしかない場合があります。新しい画像に順次更新していきますので、更新情報については、詳しくはトップページの「お知らせ」一覧での更新情報をご覧ください。
Q.詳細画面で画像が出てこない(”NoImage”と表示)のはなぜですが。
A.”NoImage”となっているのは、まだ当該木簡のモノクロ画像(元木簡データベースの画像)が収録されていないものです。順次画像データの拡充を図っていますのでご了解ください。ただし、その枠の右側に“さらに見る”ボタンがある場合、クリックするとカラー画像等(元木簡字典の画像)が見られます。
画像データの更新・追加も継続しております。詳しくはトップページの「お知らせ」一覧での更新情報をご覧ください。