| URL |
https://mokkanko.nabunken.go.jp/ja/MK019060000006 |
| 木簡番号 |
0 |
| 本文 |
・／八月十日／○卅井∥／□□□□／○清少二井／○清貞二井／○□□二井／○□二井／〈〉二井∥○／子三丸一井半余／○財吉二井／○貞長二井／○弘主二井／○成人二井∥○／○清方二井／○常庭三井／○弘世二井／○豊足二井∥○／八月十一日／○内継二井半／○継丸一井半∥○八月十五日／神□〔人ヵ〕／稲主□／稲主∥・／○／〈〉※／□〔四ヵ〕井○※○※／三井〈〉※∥／○／〈〉□〔卌ヵ〕一井／○〈〉□人五人荷十二井○八月十二日□／○又人四合∥／八月十七日／六十四□〔井ヵ〕○□倉□〔下ヵ〕／□売□□□〔石ヵ〕□女二□〔井ヵ〕○同日卅一井／合九十五井∥
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| 寸法(mm) |
縦 |
(347) |
| 横 |
75 |
| 厚さ |
8 |
| 型式番号 |
019
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| 出典 |
但馬集成9頁-(34),木研19-60頁-(6) |
| 文字説明 |
表面｢瓶｣は偏が｢瓦｣旁が｢并｣の異体字｡ |
| 形状 |
上削り、下欠(折れ）、左削り、右削り｡ |
| 樹種 |
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| 木取り |
板目 |
| 遺跡名 |
袴狭遺跡
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| 所在地 |
兵庫県出石郡出石町袴狭字内田 |
| 調査主体 |
出石町教育委員会
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| 発掘次数 |
6・7
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| 遺構番号 |
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| 地区名 |
内田地区
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| 内容分類 |
文書
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| 国郡郷里 |
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| 人名 |
清少･清貞･三丸･財吉･貞長･弘主･成人･清方･常庭･弘世･豊足･神人･稲主 |
| 和暦 |
8月10日･8月11日･8月15日･(8月1*日)･8月12日 |
| 西暦 |
8;8;8;8;8(月), 10;11;15;(1*);12(日) |
| 木簡説明 |
上端・左右両辺削り、下端折れ。板目。「井」を単位とする物品を日ごとに進めた帳簿。裏面の墨痕は、多くが浮き上がりで残存する。裏１行目10 文字目は、「東」「米」などとみられ、文字の下半部がわずかに残る。「井」は「圍」を省略したものと推定し、圍(井) を単位とする物品で、雑徭による、藁か蒭の収納帳簿とする理解がある（吉川真司「九世紀の国郡支配と但馬国木簡」前掲）。木簡32 が１日分
の収納を記録したものに対し、本木簡は数日にわたる収納を記録した帳簿である。上４段が８月10日の収納にあたり、清少から豊足までの、現状で釈読できる部分の合計は「二十八井半」になる。「卅井」を合計とみるならば、元来、日付の下に人名＋「一井半」の記述が存在したのであろう。８月11日は、合計は不明ながら、５段目の「内継」「□継丸」の都合４井が収納され、８月15日は、６段目の「神人」
「稲主□」「稲主」が該当する。裏面の記載は詳らかにしえないものの、裏面の１段名は15日の続きの可能性があり、そうであるならば、「一井」は、８月16日分の合計であろうか。８月17日は、「六十四井」と「同日卅一井」が「合九十五井」と一致する。一人あたりの量は、おおむね「一井半」から「三井」とみられ、それが収穫作業、あるいは運搬量なのであろう。「倉下」は、高床倉庫の床下で、急場をしのいで元来空間である部分を利用したときに限り倉下と呼ばれたものという（薗田香融「倉下考」『日本古代財政史の研究』塙書房、1981年。初出1957年。ほかに、直木孝次郎「倉下の語義」『奈良時代史の諸問題』塙書房、1968年。初出1960年なども参照）。
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