木簡庫　奈良文化財研究所:詳細

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商用利用も可能です。申請不要です。詳細は利用条件をご確認ください。
高解像度画像がColbaseに掲載されている場合がありますので、Colbase（https://colbase.nich.go.jp/?locale=ja）でもご確認ください。

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■詳細

URL		https://mokkanko.nabunken.go.jp/ja/MK019058000001
木簡番号		0
本文		・国府出□□□〔石郡司ヵ〕□○〈〉○□○□・○天平勝寶七年五月○五日文□
寸法(mm)	縦	(550)
	横	50
	厚さ	10
型式番号		019
出典		但馬集成7頁-(29),木研19-58頁-(1)
文字説明
形状		上削り、下欠(折れ）、左削り、右削り｡
樹種
木取り		板目
遺跡名		袴狭遺跡
所在地		兵庫県出石郡出石町袴狭字内田
調査主体		出石町教育委員会
発掘次数		6・7
遺構番号
地区名		内田地区
内容分類		文書
国郡郷里		(但馬国出石郡)
人名
和暦		天平勝宝7年5月5日
西暦		755(年), 5(月), 5(日)
木簡説明		上端・左右両辺削り、下端折れ。板目。但馬国から出石郡司に宛てた符の木簡。天平勝宝７年は755 年。袴狭遺跡群出土木簡のなかで、もっとも古い年紀をもつ。「国府」は「国符」の意とみられ、「府」の字形は麻垂ではなく雁垂であることから、あるいは「符」の異体字で草冠を省画したものとみるべきか。国符の木簡は、長野県屋代遺跡群から出土した更科郡司宛のものが知られるほか（屋代木簡15 号）、秋田県秋田城跡出土の削屑にもみえる（『秋田城出土文字資料集Ⅱ』196 号）。比較的類例の多い郡符木簡は、宛先で廃棄される場合と差出に戻って廃棄される場合の両様が知られており、国符も同様であろう。してみれば、この木簡の出土地は、宛先である出石郡家、あるいは差出である但馬国府のいずれかの可能性が高く、少なくとも奈良時代半ばにおける袴狭遺跡の性格を考える上で重要な資料である。