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調査主体が奈良文化財研究所(奈良国立文化財研究所含む)であれば、どなたでも複製、公衆送信、翻訳・変形等の翻案等、自由に利用できます。
商用利用も可能です。申請不要です。詳細は利用条件をご確認ください。
高解像度画像がColbaseに掲載されている場合がありますので、Colbase(https://colbase.nich.go.jp/?locale=ja)でもご確認ください。




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■詳細

URL https://mokkanko.nabunken.go.jp/ja/MK012090000001
木簡番号 0
本文 ・造寺料収納帳・寶亀三年四年\借○用○帳
寸法(mm) (54)
26
厚さ 5
型式番号 061
出典 但馬集成23頁-(141),木研12-90頁-(1)
文字説明  
形状 題籤部上削り、下削り、左削り、右削り、軸部欠。
樹種  
木取り 板目
遺跡名 但馬国分寺跡
所在地 兵庫県城崎郡日高町国分寺
調査主体 日高町教育委員会
発掘次数 16
遺構番号 SE04
地区名
内容分類 題籤
国郡郷里  
人名  
和暦 宝亀3年・宝亀4年
西暦 772;773(年)
木簡説明 題籤部四周削り、軸全損。板目。「宝亀三年四年借用帳」と「造寺料収納帳」に付された題籤。宝亀3年は772年。「借用帳」と「造寺料収納帳」という2種類の帳簿が1巻にまとめられている。今泉隆雄は表裏逆に読み、宝亀3年・4年は「造寺料収納帳」にもかかると理解する(今泉1998)。「造寺料」と「造寺米」の用語に差異はあり、年代は異なるものの、木簡141(但馬集成23頁-141)が国分寺で管理された文書に付された題籤であるのに対し、深田遺跡から出土した「造寺米残」(木簡389(但馬集成45頁-389))の題籤は、国府による収納記録と理解される。「造寺」は、但馬国分寺跡から出土したため、国分寺造営をさすのであろう。国分寺料は、『延喜式』にみえる諸国に置かれた雑稲(雑色稲・雑官稲とも)の一つで(主税寮式上5出挙本稲条)、雑稲のうち、国分寺料・文殊会料・池溝料・救急料の4種は、正税稲・公廨稲とともに原則として各国に設置された(『政事要略』巻53交替雑事)。『延喜式』によると但馬国分寺料は2万束であるが、『弘仁式』では4万束とみえる。なお、『弘仁式』段階の但馬国出挙本稲は72万束で、『延喜式』によると74万束、『日本三代実録』によると、元慶6年(882)には但馬介菅野朝臣良松が74万束と上申していることから(5月11日壬子条)、この頃までに2万束増加したとみられる。諸国国分寺の造営に関わる史料は関連史料が豊かで、その変遷が跡づけられる。天平13年(741)正月、諸国国分寺に造丈六仏像料として封戸3000戸が施入された(『続日本紀』同月丁酉条)。同年3月、国分寺・尼寺に寺田各10町が支給された(『同』同月乙巳条)。天平16年7月には、国別に正税4万束を割き各2万束を僧・尼寺に施入し、その出挙利稲各1万束をもって造寺料に充てるよう命じられている(『同』同月甲申条・同日(23日) 詔『類聚三代格』巻14出挙事)。同年10月には、勅により国師に国分寺造営の状況を自ら検校し造営を督促することや造営に関わる経費や成品の詳細を調べて記録し僧綱所に報告することが命じられた(『類聚三代格』巻3国分寺事弘仁3年(812)3月20日太政官符所引天平16年10月17日勅)。この勅が国分寺に関わるとすれば、国師が国分寺造営に関わっていたことは確実である。造寺料稲の運用を国司が担ったことは、天平宝字4年(760)頃「僧寺稲」「尼寺稲」が正税とともに出挙されたことから確認され(秦太草啓紙背文書。正倉院文書続修第48 巻第2紙・『大日古』二十五262~263)、宝亀4年(773)とみられる太政官符が引く丹後国解によると、国司が造寺料稲を倉廩に積んだままにしていることが問題とされており(東京国立博物館保管九条家本延喜式巻36紙背文書・『大日古』二十一282)、造寺料稲の運用は国司が担い、出挙利稲を国分寺・国分尼寺に配分していたらしい。加えて、天平宝字8年(764)11月11日官符によると、国分寺が造営物と費用を「勘録」して朝集使に付して申上させるよう命じられており(『類聚三代格』巻3国分寺事)、今泉隆雄は、本木簡がこれに関わると推測する(今泉1998)。天平神護2年(766)8月18日官符によると、「造寺料稲」は塔・金堂の修理に充てるとみえ(『類聚三代格』巻3国分寺事)、これは、弘仁2年(811)9月に復活した「修理国分寺料」にあたり(『日本後紀』同月己亥条)、公廨稲が停止された延暦17年(798)に、同じく一時停止されたものとする指摘がある(虎尾俊哉「延喜主税式勘税帳条の研究」『弘前大学国史研究』12、1958年)。そもそも、国分寺の経営に国司、国師、三綱が関わったことは自明で、二者択一に論じるべきではなかろう。「借用帳」は不明であるが、あるいは木簡108(但馬集成19頁-108)のごとき貸借申請文書と関係する可能性がある(今泉1998)。

■研究文献情報

当該木簡を取り上げている研究文献一覧を表示します。

研究文献