URL |
https://mokkanko.nabunken.go.jp/ja/6AJBQJ40000124 |
木簡番号 |
1634 |
本文 |
・大神卿宣○/久良□/水内□∥・/犬上尓支田女∥右→ |
寸法(mm) |
縦 |
(153) |
横 |
31 |
厚さ |
3 |
型式番号 |
019
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出典 |
藤原宮3-1634(木研3-19頁-(29)・飛6-20上(224)) |
文字説明 |
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形状 |
上削り、下欠(折れ)、左削り、右削り。 |
樹種 |
ヒノキ△ |
木取り |
板目 |
遺跡名 |
藤原宮跡東方官衙北地区
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所在地 |
奈良県橿原市高殿町 |
調査主体 |
奈良国立文化財研究所飛鳥藤原宮跡発掘調査部
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発掘次数 |
藤原宮第29次
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遺構番号 |
SD2300
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地区名 |
6AJBQJ40
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内容分類 |
文書
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国郡郷里 |
(武蔵国久良郡)・(信濃国水内郡)・(近江国犬上郡) |
人名 |
大神卿〈大神高市麻呂〉・犬上尓支田女・【久良□】・【水内□】 |
和暦 |
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西暦 |
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木簡説明 |
上端・左右両辺削り、下端折れ。「大神卿」は大神高市麻呂。持統朝には中納言直大弍とみえ(『日本書紀』持統天皇六年〈六九二〉二月乙卯是日条)、大宝二年(七〇二)正月に長門守に任じてから(『続日本紀』同月乙酉条)、慶雲三年(七〇六)二月に没するまで従四位上とみえ、死没に際して従三位が贈られた(『続日本紀』同月庚辰条)。なお、『歌経標式』に「大神高市万呂卿」とみえる。「久良」「水内」「犬上」は、それぞれ、『和名抄』の武蔵国久良郡、信濃国水内郡、近江国犬上郡にあたると思われる。郡名を冠した人名が列挙され、しかもそれが女性であるとすれば、采女を指す可能性がある。なお、養老五年(七二一)十月の太政官処分により、唱考の際の官人の呼称は、三位は卿と称し、四位は姓で呼び、五位は名を先にし姓を後にすることになった(『続日本紀』同月癸未条)。四位である大神高市麻呂を「卿」と称しているとすれば、これ以前の制が窺われる一つの史料となろう。 |