URL |
https://mokkanko.nabunken.go.jp/ja/6AFITC11000260 |
木簡番号 |
1688 |
本文 |
・◇以大命符○/牟射/廣足∥○等○/橡煮遣絁卌匹之中伊勢絁十匹大御服煮今卅匹宮在加絁十匹并卌匹煮今急々進○山方王/白褥取而進出○珍努若翁御下裳代納辛櫃皆進出/出又林若翁帳内物万呂令持煮遣絁二匹急進出浄味片絁曽持罷∥・◇御褌代帛絁易絁進出又志我山寺都保菜造而遣若反者遣支鏡鈴直彼行\大御物王子御物御食土器无故此急進上/主殿司仕丁令持進上酒司充羽嶋/又□〔尺ヵ〕戸角弓田井百嶋不見∥○又太御巫召進出○附田辺史地主○/○五月十七日/家令○家扶∥ |
寸法(mm) |
縦 |
515 |
横 |
43 |
厚さ |
4 |
型式番号 |
011
|
出典 |
◎平城京2-1688(城21-5上(1)・木研11-9頁-(4)) |
文字説明 |
「珍努若翁」の「珍」は異体字「珎」。表面右行下部の「山方王」、中央行及び右行傍の「御」「加」、裏面「御」(二ヵ所)など同筆による加筆がある。 |
形状 |
上削り、下削り、左削り、右削り。 |
樹種 |
  |
木取り |
  |
遺跡名 |
平城京左京三条二坊一・二・七・八坪長屋王邸
|
所在地 |
奈良県奈良市二条大路南一丁目 |
調査主体 |
奈良国立文化財研究所平城宮跡発掘調査部
|
発掘次数 |
193E
|
遺構番号 |
SD4750
|
地区名 |
6AFITC11
|
内容分類 |
文書
|
国郡郷里 |
(近江国滋賀郡) |
人名 |
牟射・廣足・山方王・珍努若翁・林若翁・物万呂・羽嶋・(尺)戸角弓・田井百嶋・田辺史地主 |
和暦 |
5月17日 |
西暦 |
5(月), 17(日) |
木簡説明 |
四周削り。牟射・廣足(家従か)に八項目にわたる大命を伝える、高市皇子の家政機関からの大型の文書木簡(高市皇子の家政機関がその死後も存続し、長屋王が実質的に本主としてその運営にあたったことは、『長屋王宅報宅報告』第五章考察、一木簡A長屋王邸の住人と家政運営参照)。表面の右行下部の「山方王」と中央行、及び右行傍の「御」「加」、裏面の「御」(二ヵ所)など同筆による加筆がある。山方王は長屋王の姉妹の山形女王、珎努若翁は智努女王で、『萬葉集』に円方女王の死を傷む歌があり(巻二〇、四四七七)、長屋王の娘か。林若翁もあるいは長屋王の子で天平十五年(七四三)五月に従五位下に初叙された林王か。本木簡の内容については、東野治之「長屋王家木簡の文体と用語」(『長屋王家木簡の研究』、塙書房、一九九六年、所収)を参照。 |