| URL |
https://mokkanko.nabunken.go.jp/ja/6AFITB11000102 |
| 木簡番号 |
454 |
| 本文 |
「封」北宮進上○津税使 |
| 寸法(mm) |
縦 |
300 |
| 横 |
27 |
| 厚さ |
3 |
| 型式番号 |
043
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| 出典 |
◎平城京1-454( 城21-35下(409)・ 城25-30上・木研11-14頁-(68)) |
| 文字説明 |
「封」の一部が横に白く抜ける。 |
| 形状 |
裏は割ったまま表面無調整。これと表裏に接合する一点が、同地区で出土。上下の切り込みと下部両側の削りを行った後に表裏を二枚に切断。 |
| 樹種 |
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| 木取り |
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| 遺跡名 |
平城京左京三条二坊一・二・七・八坪長屋王邸
Heijō Capital (Left Capital, Third Row, Second Ward, First, Second, Seventh and Eighth Blocks, Prince Nagaya's Residence)
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| 所在地 |
奈良県奈良市二条大路南一丁目 |
| 調査主体 |
奈良国立文化財研究所平城宮跡発掘調査部
Department of Heijō Palace Site Investigations, Nara National Research Institute for Cultural Properties
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| 発掘次数 |
193E
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| 遺構番号 |
SD4750
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| 地区名 |
6AFITB11
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| 内容分類 |
封緘
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| 国郡郷里 |
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| 人名 |
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| 和暦 |
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| 西暦 |
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| 遺構の年代観 |
710-717 |
| 木簡説明 |
封緘木簡。「封」字の一部が横に白く抜け、紐の上から墨書したことを示す。この木簡の作成方法は、上下の切り込みと下部両側の削りを行った後に表裏二枚に分割したもので、二枚の間にものを挟んで封をし、用済み後に一緒に廃棄したものと推定できる。したがって二枚はセットとなる。封緘木簡は長屋王家木簡・二条大路木簡の他、平城京左京二条二坊十二坪、郡山遺跡(仙台市)、山垣遺跡(兵庫県)、八幡林遺跡(新潟県)などの遺跡からも出土している。その形態は、上下両端から切り込みを入れた六〇三一形式のものと、短冊状木簡の下部の両側を削って羽子板の柄状にした形(六〇四一型式)、あるいは下部は同様に狭く削るが、一箇所ないし二箇所に両側から切り込みを入れたもの(六〇四三型式)などがある。裏面を割りのまま調整していないものが多く、本簡と同じように二枚セットで使用した可能性が高いように思われる。間に挟むものとしては、紙の文書・文書函・木簡などが指摘されるが、あまり厚いものではないとすると、紙の文書の封とみるのが妥当か。北宮が宛先、津税使が差出を示す。津税使は長屋王家が諸国に所有していた封戸から運ばれた諸物資を難波津で扱う役人で、長屋王家から派遣されたという説もあるが(松原弘宣「「津税使」について」『続日本紀研究』二六一)、「伊勢税司」(二〇七号)「出雲国税使」(『木簡概報二八』一八頁)「武蔵税司」(同)などから判断すると、「津」は「摂津職」のことであろう。 |
| DOI |
http://doi.org/10.24484/mokkanko.6AFITB11000102
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