URL |
https://mokkanko.nabunken.go.jp/ja/6ABRHB31000004 |
木簡番号 |
11395 |
本文 |
・殿守二升\○□○「□国庭○英田郡国□肥後国合志郡□□〔鳥嶋ヵ〕郷余□〔戸ヵ〕□□」・「□□□□□〈〉○〈〉」○「英田郷□○太□□□□留□」 |
寸法(mm) |
縦 |
(635) |
横 |
(35) |
厚さ |
4 |
型式番号 |
019
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出典 |
城42-15表(平城宮7-11395・木研23-170頁-(3)・城9-4上(2)) |
文字説明 |
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形状 |
上欠(折れ)、下削り、左削り、右削り、左辺上部割れ、五片接続。 |
樹種 |
ヒノキ科♯ |
木取り |
柾目 |
遺跡名 |
平城宮第一次大極殿院地区・南門・東楼・南面築地回廊
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所在地 |
奈良県奈良市佐紀町 |
調査主体 |
奈良国立文化財研究所平城宮跡発掘調査部
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発掘次数 |
77
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遺構番号 |
SB7802柱抜取りイ4
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地区名 |
6ABRHB31
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内容分類 |
伝票・習書
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国郡郷里 |
美作国英多郡・美作国英多郡英太郷・肥後国合志郡鳥嶋郷 |
人名 |
国庭 |
和暦 |
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西暦 |
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木簡説明 |
上端折れ、下端・左右両辺削り、左辺の上部割れ。「殿守二升」が一次文書に記された語句で、この木簡の内容は、「殿守」に某物品「二升」を支給した際の文書木簡。それ以外は、削りとった後の落書。「殿守」は、「大殿守」(一一三九六)と同義であろう。「殿(大殿)」は、第一次大極殿院地区(中央区)の中心建物とみるべきで、東楼の解体時期からすれば、殿舎地区第Ⅰ期の後殿SB八一二〇建物とも考えられてきたが(『平城報告』Ⅺ)、後殿を大殿と称するのはやや不審である。そこで、天平勝宝五年(七五三)頃には、すでにⅡ期の宮殿施設の建設がすすんでおり、第一次大極殿院南面築地回廊および東西楼の解体はその最終段階に行われたと理解するならば、木簡にみえる「殿(大殿)」は、第Ⅱ期宮殿施設のSB六六一〇建物・SB六六一一建物・SB七一五〇建物を指すとも考えられよう。落書の部分は、表裏同筆。『和名抄』に肥後国合志郡鳥嶋郷がみえる。「英田郷」は、『和名抄』の美作国英多郡英田郷にあたる。 |