木簡庫　奈良文化財研究所:詳細

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■詳細

URL		https://mokkanko.nabunken.go.jp/ja/6AAICJ67002357
木簡番号		8775
本文		・大進正六位上勲十二等大津連船人○少進正七位上勲十二等春日蔵首大市＼少進従六位上勲十二等百済王全福○大属従七位下勲十二等膳造□□〔石別ヵ〕・○〈〉○□□○従七□□〔位下ヵ〕＼←□位上○□□〔膳ヵ〕
寸法(mm)	縦	(286)
	横	24
	厚さ	4
型式番号		065
出典		平城宮6-8775(城4-16下(306))
文字説明		｢船｣は異体字｢舩｣｡
形状		下二次的整形(ヘラ状)｡
樹種		檜
木取り		柾目
遺跡名		平城宮宮域東南隅地区
所在地		奈良県奈良市佐紀町
調査主体		奈良国立文化財研究所平城宮跡発掘調査部
発掘次数		32補
遺構番号		SD4100
地区名		6AAICJ67
内容分類		文書
国郡郷里
人名		大津連船人･春日蔵首大市･百済王全福･膳造(石別)
和暦
西暦
木簡説明		下端はヘラ状に二字的に整形されている｡大津船人は天平七年十一月より左京大進と見え（左京職符｡『大日本古文書』一､六三二･六三五･六四一頁）､天平九年九月に正六位上から外従五位下に叙され（『続日本紀』同月己亥条）､春日蔵大市は天平七年十一月に左京少進（左京職符｡『大日本古文書』一､六三二頁）､天平八年十月に少進正七位上勲十二等（『平城木簡概報』二四､八頁上段）､天平十七年四月に造宮省丞正六位上（造宮省移｡『大日本古文書』二四､二九五頁）と見える｡また､百済王全福は天平八年四月･十一月に従六位上行左京少進勲十二等（『平城木簡概報』二四､八頁上段､『同』二九､一三頁上段､『同』三〇､五頁上段）､天平十二年二月に正六位上から従五位下に叙され（(『続日本紀』同月丙子条）､膳石別は天平八年七月･九月に従七位下行大属勲十二等（『平城木簡概報』二四､八頁上段）､天平十年四月に伊勢大目（上階官人歴名｡『大日本古文書』二四､七五頁）と見える｡以上によって､本木簡は左京職の官人名を列挙したもので､その年代は天平九年九月を下限とする天平八年前後と推定できる｡なお､この時期の左京職官人としては他に少属衣縫人君の存在が知られ（天平七年十一月左京職符など｡『同』一､六三一､六三二･六三五･六四一頁｡天平十年正月～八月｡『平城木簡概報』二二､九頁下段･一〇頁上段｡『同』三一､一二頁上段)，裏面の残画は彼を含む左京職官人の名を列記したものであろう｡