| URL |
https://mokkanko.nabunken.go.jp/ja/6AABUS48000638 |
| 木簡番号 |
56 |
| 本文 |
・符三野部石嶋等○□□□\右為打○勅旨紙召宜知此状以\□〔今ヵ〕〈〉□〔日ヵ〕卯時以前進□〔上ヵ〕寮庭・莫為怠遅符到奉行\○大属錦部連真道\○□□〔月ヵ〕□□□□□〔日卯時ヵ〕 |
| 寸法(mm) |
縦 |
179 |
| 横 |
(32) |
| 厚さ |
6 |
| 型式番号 |
011
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| 出典 |
◎ 城35-14下( 平城宮1-56・日本古代木簡選・城1-2(6)) |
| 文字説明 |
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| 形状 |
左欠、右欠。 |
| 樹種 |
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| 木取り |
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| 遺跡名 |
平城宮内裏北方官衙地区
Heijō Palace (Royal Residence, Northern Government Office Sector)
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| 所在地 |
奈良県奈良市佐紀町 |
| 調査主体 |
奈良国立文化財研究所
Nara National Research Institute for Cultural Properties
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| 発掘次数 |
13
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| 遺構番号 |
SK820
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| 地区名 |
6AABUS48
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| 内容分類 |
文書
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| 国郡郷里 |
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| 人名 |
三野部石嶋・錦部連真道 |
| 和暦 |
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| 西暦 |
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| 遺構の年代観 |
746-748 |
| 木簡説明 |
表裏共に左右両辺各半行分を欠き、もとは三行か。表はかなり荒れているが、赤外線写真では釈文のごとく判読できる。「符」という公式様の文書形式をとる(総説二三頁参照)。某寮が勅旨紙を打つために三野部石嶋等を召喚したものである。「勅旨紙」は管見の限りで他に類例がみえず、その意味はなお明らかでないが、勅旨を記すための紙或いは勅旨にもとづいて必要となった紙とかの意であろう。後者の例としては勅旨大般若紙打料(『大日古』五-三五頁)がある。〝紙を打つ〟ということは、紙を滑らかにするために石で打つことをいう(加藤晴治『和紙』歴史編)。奈良時代の写経所でもひろく打紙作業が行なわれていたことが知られ、例えば奉写一切経所では装潢生が仕丁・自進・雇夫等をつかって紙を打たせている(『大日古』六-三七三、一六-四〇、一九-五七五各頁)。打紙所(同三-四九九頁)、紙打殿(同一六-一一三頁)なる語もみえる。尚この符は紙に関するものであるから図書寮の符であろうか。裏面末尾一行は日付とこの文書の伝達者を示したものか。三野部石嶋は兵衛か。九二・九七・九八・一一〇(西宮兵衛関係)などに三野の姓がみえる。 |
| DOI |
http://doi.org/10.24484/mokkanko.6AABUS48000638
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