| URL |
https://mokkanko.nabunken.go.jp/ja/6AABUS48000056 |
| 木簡番号 |
43 |
| 本文 |
・九月□〔九ヵ〕日検校藁弐伯陸拾伍囲/又乱六束∥・○中務少丞池田足継 |
| 寸法(mm) |
縦 |
351 |
| 横 |
41 |
| 厚さ |
6 |
| 型式番号 |
011
|
| 出典 |
◎ 城35-14下( 平城宮1-43・城1-2(1)) |
| 文字説明 |
  |
| 形状 |
  |
| 樹種 |
  |
| 木取り |
  |
| 遺跡名 |
平城宮内裏北方官衙地区
Heijō Palace (Royal Residence, Northern Government Office Sector)
|
| 所在地 |
奈良県奈良市佐紀町 |
| 調査主体 |
奈良国立文化財研究所
Nara National Research Institute for Cultural Properties
|
| 発掘次数 |
13
|
| 遺構番号 |
SK820
|
| 地区名 |
6AABUS48
|
| 内容分類 |
文書
|
| 国郡郷里 |
  |
| 人名 |
池田足継 |
| 和暦 |
(9月9日) |
| 西暦 |
9(月), (9)(日) |
| 遺構の年代観 |
746-748 |
| 木簡説明 |
中務少丞池田足継が藁を検校したことを示すもの。藁は賦役令に「凡供(レ点)京藁藍雑用之属、毎(レ点)年民部預於二畿内一斟量科下」とあり、この条に関する古記などの説は、京で必要とされる藁・藍・染草・縄・刳・柏・槽・机・籠・置簀などが畿内百姓の雑徭によってまかなわれるものであるとしている。中務省が藁を必要とした事情は明らかではないが、『延喜式』によると、藁の用途は染色、造瓦、造紙等のための材料及び縄、薦等の藁製品、或いは壁塗料など多方面にわたっており、例えば中務省被管の図書寮、縫殿寮でとくに藁の需要があったことが想定される。因みに藁の計量単位は、『正倉院文書』や『延喜式』にも「囲」とあり、「駄一匹可負員廿圍」(『大日古』一五-一六八頁)、「藁五十圍……載(車)一両駄減三分之二」(『延喜木工式』)とあるから大凡の量は推定できる。尚この木簡に「又乱六束」とあり一囲=一〇束であろう。池田足継は『続日本紀』にみえる池田朝臣足継と同一人であろう。足継は天平宝字元年五月従五位下に叙せられ、同年六月左衛士佐、同三年一一月下総介、同五年一〇月豊後守、同七年四月左少弁に任ぜられている。この木簡の推定される年紀は天平末であるから相当官位で従六位上である中務少丞は彼にとってふさわしいものである。 |
| DOI |
http://doi.org/10.24484/mokkanko.6AABUS48000056
|