URL |
https://mokkanko.nabunken.go.jp/ja/5BASNJ33000101 |
木簡番号 |
721 |
本文 |
・丁丑年十二月三野国刀支評次米・恵奈五十戸造○阿利麻\舂人服部枚布五斗俵 |
寸法(mm) |
縦 |
151 |
横 |
28 |
厚さ |
4 |
型式番号 |
032
|
出典 |
飛鳥藤原京1-721(荷札集成-107・木研21-19頁-(13)・飛13-13下(44)) |
文字説明 |
  |
形状 |
上削り、下削り、左削り、右削り、上端裏面わずかに面取りする。 |
樹種 |
ヒノキ科# |
木取り |
板目 |
遺跡名 |
飛鳥池遺跡北地区
|
所在地 |
奈良県高市郡明日香村大字飛鳥 |
調査主体 |
奈良国立文化財研究所飛鳥藤原宮跡発掘調査部
|
発掘次数 |
飛鳥藤原第84次
|
遺構番号 |
SD1110
|
地区名 |
5BASNJ33
|
内容分類 |
荷札
|
国郡郷里 |
(美濃国恵奈郡絵上郷〈三野国刀支評恵奈五十戸〉)・(美濃国恵奈郡絵下郷〈三野国刀支評恵奈五十戸〉) |
人名 |
恵奈五十戸造阿利麻・服部枚布 |
和暦 |
(丁丑年)天武6年12月 |
西暦 |
677(年), 12(月) |
木簡説明 |
四周削り。上端は裏面をわずかに面取りする。上部左右に浅い切り込みをもち、左側は台形。一九三号と同じく「丁丑年十二月」(天武六年、六七七年)の年月を記す三野国からの「次米」荷札である。一九三号とは違って下部に切り込みをもたないが、形状・法量は近似する。上半部には縦方向にほぼ三等分する位置で切れ目が入るが、一九三号と異なり、完全に割かずに廃棄されている。「三野国刀支評恵奈五十戸」は「和名抄』美濃国恵奈郡絵上・絵下郷に該当する。恵奈郡の中心をなすサトが「刀支評」(後の土岐郡)に管せられていることから、恵那評は存在しなかったとみられ、その初見が天平勝宝二年(七五O)まで降る(美濃国司解〈『大日本古文書三』三九〇頁〉)こととも関係しよう。「次米」の貢進責任者は「恵奈五十戸造阿利麻」であるが、舂米作業に従事した「服了枚布」の名前も記す。この「五十戸造」は氏姓が明瞭でないが、その職掌・地位にあることがその者の素性を証明することにつながるため、あえて記さなかった可能性がある。 |