URL |
https://mokkanko.nabunken.go.jp/ja/5BASNH34000101 |
木簡番号 |
193 |
本文 |
丁丑年十二月次米三野国/加尓評久々利五十戸人/○物部○古麻里∥ |
寸法(mm) |
縦 |
146 |
横 |
31 |
厚さ |
4 |
型式番号 |
031
|
出典 |
飛鳥藤原京1-193(荷札集成-105・木研21-19頁-(18)・飛13-15上(58)) |
文字説明 |
  |
形状 |
三片接続(刃物を入れ手で割き三片に分離)、上削り、下削り、左削り、右削り。 |
樹種 |
ヒノキ科# |
木取り |
板目 |
遺跡名 |
飛鳥池遺跡北地区
|
所在地 |
奈良県高市郡明日香村大字飛鳥 |
調査主体 |
奈良国立文化財研究所飛鳥藤原宮跡発掘調査部
|
発掘次数 |
飛鳥藤原第84次
|
遺構番号 |
SD1130
|
地区名 |
5BASNH34
|
内容分類 |
荷札
|
国郡郷里 |
美濃国可児郡〈三野国加尓評久々利五十戸〉 |
人名 |
物部古麻里 |
和暦 |
(丁丑年)天武6年12月 |
西暦 |
677(年), 12(月) |
木簡説明 |
左右三片接続。三片の側面は、それぞれ上半部では平滑であるが、下半部では割れ面が目立つ。三片に分離する際、途中まで刃を入れた上で、手で割いたことを示そう。接続した状態では四周削り。上下の左右に切り込みをもち、上部左側は三角形、下部右側は台形。「丁丑年」は天武六年(六七七)。「次米」は諸説あるが、「次」と「米」の合成字である「粢(しとぎ)」に餅の意があること、十二月に糯(餅)米を貢進する例がある(「平城宮木簡二』二七〇四号)ことから、正月儀式用の糯米の可能性が高い(吉川真司「税の貢進」「文字と古代日本三」吉川弘文館、二〇〇五年)。「三野国加尓評久々利五十戸」は、『日本書紀』景行四年二月甲子条に美濃国行幸時の行宮としてみえる泳宮に関係する地名であろう。泳宮は『万葉集』三二四二番歌では「八十一隣之宮」とみえる。 |