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■Detailed Information

URL		https://mokkanko.nabunken.go.jp/en/MK043095000001
Tablet Number		0
Text		・中村□□・□□〔さんヵ〕十六さし
Wooden Tablet Size (mm)	Length	(121)
	Width	20
	Thickness	4
Type No		019
Bibliographic Reference(s)		木研43-95頁-(1)
Notes on Characters
Shape and Condition		下欠。
Tree Species
Grain Direction
Site Name		一乗谷朝倉氏遺跡
Location		福井県福井市城戸ノ内町字奥間野
Investigating party		福井県教育庁朝倉氏遺跡調査研究所
Excavation No.		40
Feature No.		SD1584
Excavation precinct		MK043095
Tablet Type		付札
Ancient Province
Personal Name		中村□□
Japanese Era Name
Date
Feature Chronology
Notes on the Tablet		付札である。墨書の「中村□□」は人名と考えられ、「□□十六さし」は銭に関することと思われるが、詳細は不明である。朝倉氏の被官として史料に名前のみえる中村姓の人物は、次の通り多数検出される。五郎右衛門尉・九郎右衛門尉吉富・小右衛門・新兵衛尉・藤兵衛尉・藤内左衛門尉・三郎兵衛（翁帰帆）・甚介吉康・平五郎・平左衛門尉・源次郎・源左衛門尉・与次郎・六郎左衛門入道禅久・左京亮利久・彦次郎（松原信之『越前朝倉氏の研究』〈吉川弘文館、二〇〇八年〉）。右にあげた全員が同族なのか、あるいは出自の異なる者も含まれるのか、詳細は不明である。このうち、一乗谷に在谷した徴証があるのは中村平五郎と中村甚介吉康である。平五郎は、天文一二年五月に一乗谷で四代・朝倉孝景の小姓衆の一員として、学者の清原宣賢の講義を受講した（『天文十二年記』）。中村甚介吉康については、朝倉館跡北側外濠の調査区（第九次調査区）から出土した付札の墨書に「くら保祢六口之内・永禄三年五月廿三日〈中村甚介・取次〉」（〈〉内は割書き）とみえる（本誌第一五号）。中村甚介が取次をして鞍橋(くらほね)（馬具の本体部分である前輪・後輪・居木の総称）六口を朝倉義景館に搬入した際に付けられた付札と考えられる（佐藤圭編『第一五回企画展古文書が語る朝倉氏の歴史』〈福井県立一乗谷朝倉氏遺跡資料館、二〇〇六年〉）。中村甚介は実名を吉康といい、朝倉義景の奉行を務め、元亀三年（一五七二）に寺庵に対する税の徴収を担当した徴証がある（瀧谷寺文書）。以上により、付札?の「中村□□」は朝倉氏の被官であることはほぼ確実だが、人物の特定には至っていない。なお、樹種は特定されていない。
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