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■Detailed Information

URL		https://mokkanko.nabunken.go.jp/en/MK022249000010
Tablet Number		21
Text		・「子謂公冶長可妻」・右為蠲符捜求□
Wooden Tablet Size (mm)	Length	(196)
	Width	26
	Thickness	5
Type No		019
Bibliographic Reference(s)		但馬集成12頁-(61),木研22-249頁-(10)(袴狭遺跡･木研17-69頁-1(2))
Notes on Characters
Shape and Condition		上削り、下欠（折れ）、左削り、右削り、表裏面削り。
Tree Species
Grain Direction		板目
Site Name		袴狭遺跡
Location		兵庫県出石郡出石町袴狭字内田･字谷外
Investigating party		兵庫県教育委員会埋蔵文化財調査事務所
Excavation No.		9次a（旧8次）
Feature No.		第4遺構面ヵ
Excavation precinct		内田1区
Tablet Type		習書
Ancient Province
Personal Name
Japanese Era Name
Date
Feature Chronology
Notes on the Tablet		上端・左右両辺削り、下端折れ。板目。奈良時代から平安時代初期まで。表面は『論語』公冶長第５の冒頭部分の習書。裏面は、「蠲符」に関わる文書か。両者は別筆と判断される。「蠲符」は、課役免除を認める符で、天平６年度出雲国計会帳にみえる実例では民部省符の形で発給された（正倉院文書正集第30 巻第２紙・『大日古』一589）。課役免除は官人と官僧が対象で、位記のあるもの以外は、蠲符が国へ申送された後、課役の免除が実施された（賦役令11蠲符条）。９世紀には課役免となる雑色人の数が増大したため、『延喜式』によると、上国にあたる但馬国の課役免は、式部省27人、治部省3人、兵部省10人の合計40人に限定された（民部省式上94雑色人数条）。「蠲符の為に捜し求め」たものが何かは不明。なお、報告書は「課役の免除などは国府の管轄事項であり」「蠲符は民部省から国府へ送られるものであるから」「国府の官人の事務を窺わせる史料」と評価する。これに対し、森公章は、神亀元年（724）から天平14年（742）まで（間の一部欠）の近江国志何郡丹波吉備麻呂計帳手実が、造石山寺所の所在地である志何郡家に留め置かれたものとする平川南説（平川「地方官衙における文書の作成・保存・廃棄－近江国計帳・出土計帳」『漆紙文書の研究』吉川弘文館、1989年）によりつつ、「勘籍のための手実継文として保管されていたという考え方」を考慮し、蠲符申請の基礎作業が郡家でおこなわれたと推測している（森「木簡から見た郡務と国務」前掲）。
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