■Attached Image

■Detailed Information

URL		https://mokkanko.nabunken.go.jp/en/MK021071000003
Tablet Number		0
Text		○〈〉○右得鞆張継自女□□□〔偁ヵ〕□〈〉＼□□〔神部ヵ〕勝少○不□加□□□〔令納ヵ〕□○□〔割ヵ〕田百○□□／功力開発□□□□□料作□〔食ヵ〕□〈〉／□今年□□□□□□〈〉∥＼○〈〉／凡□□□〈〉／□□□□〈〉∥
Wooden Tablet Size (mm)	Length	640
	Width	84
	Thickness	9
Type No		032
Bibliographic Reference(s)		但馬集成4頁-(6),木研21-71頁-(3)
Notes on Characters
Shape and Condition		上削り、下削り、左削り、右削り。
Tree Species		△
Grain Direction		板目
Site Name		加都遺跡
Location		兵庫県朝来郡和田山町加都･市御堂
Investigating party		兵庫県教育委員会
Excavation No.
Feature No.
Excavation precinct		宮ヶ谷Ⅲ地区
Tablet Type		文書
Ancient Province
Personal Name		鞆張継自女･(神部)勝少
Japanese Era Name
Date
Feature Chronology
Notes on the Tablet		四周削り。スギ＊・板目。下半部を中心に文字は浮き上がりの状態で残るのみで、文意はつかみがたい。記載内容は、耕地とその開発に関わる文書木簡か。右辺の上端から約15㎝に切り込みがあり、あるいはここに紐をかけるなどして固定し、立札などとして一定期間戸外に掲げられていた可能性がある。神氏は、大神氏、三輪氏ともみえ、大神神社をまつる大和国磯城地方の氏族。『新撰姓氏録』大和国神別に大神朝臣、摂津国神別・河内国神別・未定雑姓和泉国に神人がみえる。神部は、本木簡に「神部勝少」、袴狭遺跡に「□神部□長」「□神部刀自女」（木簡38:但馬集成10頁-(38)）、宮内黒田遺跡に「神部廣嶋」（木簡103:但馬集成17頁-(103)）、但馬国分寺跡に「神部□人」（木簡107:但馬集成19頁-(107)）、粟鹿遺跡・方谷遺跡出土墨書土器に「神部」（174・182）がみえるほか、朝来市粟鹿神社祭主を務め、但馬国造、朝来郡司に任じられた神部直氏の系譜「粟鹿大明神元記」（竪系図）が伝わる（写本の詳細は、鈴木正信「『粟鹿大明神元記』の写本系統」河野貴美子・王勇編『東アジアの漢籍遺産 奈良を中心として』勉誠出版、2012年参照。九条家本など周知の４系統に加え、多和文庫本の存在を指摘する）。「鞆張」は、造兵司の雑工戸に「鞆張」が知られるほか、二条大路木簡に「鞆張坂万呂」（『平城京木簡三』4713号）がみえる。
DOI