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■Detailed Information

URL		https://mokkanko.nabunken.go.jp/en/6AJLDC64000107
Accession Number		1720
Text		石川阿曽弥○所賜○忽生地黄
Wooden Tablet Size (mm)	Height	(306)
	Width	(34)
	Thickness	4
Form no		081
Bibliographic Reference(s)		藤原宮4-1720(木研11-33頁-2(2)･飛9-11上(66))
Variant Character
Wooden Tablet Shapes		上削り、下欠(折れ)、左削り、右欠(割れ)。
Tree Species		ﾋﾉｷ属△
Grain Direction		追柾目
Site Name		藤原宮跡西面南門地区
Location		奈良県橿原市四分町
Investigating party		奈良国立文化財研究所飛鳥藤原宮跡発掘調査部
Excavation No.		藤原宮第58-1次
Feature No.		SD1400
Excavation precinct		6AJLDC64
Tablet Type		文書
Ancient Province
Personal Name		石川阿曽弥〈石川朝臣〉
Japanese Era Name
Western Calendar
Explanation for this Item		上端・左辺削り、下端折れ、右辺割れ。薬物の支給に関わる文書。「阿曽弥」は朝臣。石川氏は、天武天皇十三年（六八四）十一月に賜姓され、朝臣を称した（『日本書紀』同月戊申朔条）。藤原宮期の石川朝臣には、文武天皇元年（六九七）八月に文武天皇の妃となる刀子娘（『続日本紀』同月癸未条）、同二年七月に美濃守に任じられ（同月癸未条）、大宝二年（七〇二）十一月の美濃国行幸に際し封十戸を与えられた子老（同月庚辰条）、大宝三年十月に太上天皇御装束司次官（同月丁卯条）、慶雲二年（七〇五）十一月に大宰大弐（同月甲辰条）、和銅元年（七〇八）三月に右大弁に任じられた宮麻呂、同日に河内守に任じられた石足（同月丙午条）、和銅四年四月に正五位上に叙された難波麻呂（『藤原宮木簡三』一三〇六にも同名の人物がみえる）、同日に従五位下に叙された足人が知られる（同月壬午条）。「地黄（ジオウ）」は、ゴマノハグサ科の多年草ジオウの根茎に比定される。「生地黄（ショウジオウ）」はその新鮮なもの。鮮地黄（センジオウ）ともいう。『本草集注』草木上品に「乾地黄」、『本草和名』草上に和名はみえないが、国立公文書館蔵旧内閣文庫紅葉山文庫本（以下、内閣文庫本）などの『延喜式』典薬寮に「生地黄サホヒメ」とみえる（１元日御薬条）。地黄は、『延喜式』典薬寮によると、山城国葛野郡薬園・和泉国での生産が知られる（７地黄煎料条・４３地黄地条）。